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千軒砂金情報








 江戸時代の初期、大千軒岳の山麓一体が

砂金採取の場所でした。今でも千軒奥二股の

近くでは余暇を利用して砂金堀りを楽しんで

いる人がいます。もちろん、採算は合いませんが、

興味を満足させるためには、一日山師を

試みるのもおもしろいでしょう!
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砂金の採り方


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 砂金堀り工法には、ガラス堀り、わらねこ堀り、

いたねこ堀り、流し堀りがありますが、ここでは、

最も一般的な「流し堀り」採法についてご紹介します。

(1)流し堀り採法




  1. 川の流域から砂金のありそうな場所の土砂や岩石を多量に掘り出す
  2. 川水の流れを利用して徐々に土砂や岩石を取り除いていく
  3. 比重の重い砂金が容器(道具)の底に残る



(2)必要な道具

 流し堀りに使う道具は次のとおりですが、もちろん

一日山師にとっては代用品を工夫してもよいでしょう。



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【左より、ガラス、カッチャ(大・小)、サグリ棒、ネコ板】

(最低1〜4の道具でもOK)    
























道 具 使 用 方 法 等
1.カッチャ 土砂などを堀りすくう、くわ状のスコップ。

大、中、小とあり、川の深さによって使い分ける

ことにより能率がかなり違う。

(普通のスコップでは代用できない)

2.竹ザル カッチャで堀りすくった土砂などをいったんこのザルに

入れ、ある程度こすのに用いる。笹竹や柳の枝を編んで

つくる。(代用品=普通の竹ザル)
3.ネ コ ワラで鷹の羽型に堅く組み込んだ厚いムシロで、

2×3尺ほどである。ザルに溜めた砂利などを

この上にあけ、川の流れを利用して更に精選する。

砂金は、ネコの編み目に残る。(代用品=関東米袋,麻袋)
4.ネコ板 1×2尺ほどの厚い板の中をくぼませてつくる。

ネコの下に敷き、流れに沈めておき、ネコからこぼれた

細い砂などを溜める。最後にネコに残った砂や岩屑を

あけ、板をゆすりながら残滓を流し出すと砂金が残る。

(代用品=料理や写真などに使う大きなバット)
5.サグリ棒 2尺7寸ぐらいの細い鉄の棒先をヘラ状に平たくつぶし、

反対側の先をカギ状に曲げてある。岩盤をさぐったり、

岩の亀裂にはさまった砂金をかき出したりするのに用いる。
6.カネホリガラス 漁師が使うガラス箱を小型にしたもので、

川底をのぞいたりするのに用いる。ときには、川底の砂金を

発見することもある。
7.カナテコ 長さ4〜5尺の普通の金テコである。

木の根や石など、重いものを移動させたり、

岩盤を砕いたりするのに便利である。

(3)砂金のある場所

 砂金はどことなくあって、その場所がどこかわからない

から、一日山師の第六感を楽しむことができるのです。

大千軒岳水源近くから知内川上流・湯の里までとしか

いいようがありませんが、この間には支流も含まれます。






**** 体験者の助言 ***************

  1. 多くの場合、川の曲がった瀬の内側に出る。
  2. 同じ場所で掘っていても、多く採る人と、少なく採る人の差は、

    土砂などをこぼさぬように、いかに多量に堀りすくうかにかかっている。

  3. 砂金の粒の大きさは、上流のものほど角があり、下流へくだるに

    従い丸みをおびているものが多い。


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