新サイト用




















第一節 福島町の地勢

 福島町は、北海道西南部松前半島の南部に位 置し、南は津軽海峡を挾んで本州津軽半島三厩村(青森県東津軽郡)に対し、北は大千軒岳(一、〇七一・六メ-トル)を頂点として、松前町および桧山郡上ノ国町に接し、東は矢越岬から岩部岳(七九四・二メ-トル)を経て七ツ岳(九五六・八メ-トル)の線をもって上磯郡知内町に接している。

 この福島町は北緯四一度二八分五二秒、東経一四〇度一五分一八秒に位置(現町役場位 置測定)しており、東は上磯郡知内町、西は松前郡松前町、北は桧山郡上ノ国町に接し、その間の行政総面 積は一八七・一八平方キロメートルで、土地利用面積は次のとおりである。



































宅地




山林




九九六.三六五




二七〇三.〇八三




一三〇二.三二七




六〇六〇四.〇四二




牧野




原野




雑種地




その他




一四.八六七




二四五六.三二九




七三九.九九二




一一八三六二.九九五







その利用面積は僅かに五、〇〇一平方キロメートルで、他の面積の多くは山林、山地である。

 海岸の汀線は東の矢越岬から西の白神岬東側滝の澗までの間、おおよそ三〇キロメートルの海岸線が続き、美しい海岸美を形成し、松前・矢越道立自然公園として指定されている。農耕地は僅かに福島川流域の沖積平野に展開するのみで、他のほとんどは山地で、大千軒岳を盟主とし、前千軒岳、袴腰(はかまごし)岳、百軒岳、桧倉岳、岩部岳、七ツ岳、灯明岳等七〇〇~一、〇〇〇メ-トルの山々が連立し、その山容を誇っている。このように北は山岳地帯に囲まれ、南は海峡に面 しているので、比較的雨量が多く、温暖な気候で平均気温は一一・三度(平成四年度調査)であり、この地域のなかに、人口約八、〇〇〇人の町民の生活が展開している。

 青函海底トンネルの完成によって、福島町の行政区域も拡大され、同トンネル延長の中心部以北から福島町字館崎までの一二・三キロメートル間が福島町の地先として認定されている。